{tabel} 新田理恵の「はじめての薬草時間」No.003≪カキドオシとハトムギ茶ーブレンドしてもいいの?ー≫

日本各地に息づく”薬草”と呼ばれた在来種ハーブで作られる伝統茶ブランド {tabel} 代表の新田理恵さん。全国を旅して出会った薬草のお話と、「ガラスケトル KYUSU」を使った美味しい煎じ方を教えていただく全6回の連載コラムです。

新田 理恵 (Lyie Nitta)

薬草調合師/TABEL株式会社 代表
管理栄養士であり国際薬膳調理師。食を古今東西の多角的視点からとらえ、料理とその周りにある関係や文化も一緒に提案し、食品開発やレクチャーを行う。日本の在来ハーブ・薬草のリサーチをはじめ、日本各地つなげながら伝統茶ブランド{tabel}を2014年に立ち上げる。2016年8月にTABEL株式会社へと法人化し、2018年より薬草大学NORMも開催。著書に「薬草のちから(晶文社)」がある。



薬草茶のブレンドを楽しむ「カキドオシとハトムギ茶」

みなさん、こんにちは!{tabel}の新田理恵です。
前回までは単体のハーブのレシピをご紹介しましたが、今回はブレンドティをテーマにお話ししましょう◎
「薬草茶ってブレンドするのに決まりはありますか?」
「混ぜちゃいけない組み合わせとかありますか?」
というご質問も、時々いただきます。
ブレンドって、やったことがないとものすごく難しそうに感じるかもしれませんが、コーヒーにミルクやシナモンを加えたりするように、紅茶にレモンを浮かべたりするように、簡単にできます◎



ブレンドする薬草茶の選び方

生薬レベルになると組み合わせのNGはありますが、基本的に食用で出回っているお茶は組み合わせがまずくて体調を崩すようなことはほぼないかと思います。 なので、安心して美味しそうな組み合わせから試してみてください。



ブレンドする薬草茶の数は?

ブレンドティの面白いところは、混ぜれば混ぜるほど個々の個性が調和して美味しくまとまりやすいこと。 ただし、薬効もマイルドに落ち着くので、何か薬効に期待したいのであれば、少数精鋭の2~3種類のブレンドから作ってみてください◎ブレンド数が少ない方が作りやすいですし、ブレンドの勘も磨きやすい気がします。



抽出時間による味の違いも楽しんで

そして、素材によって抽出の速さが違うので、例えばハトムギのような実と、カキドオシのような葉をブレンドすると、葉の方が早く味が出て、時間と共に爽やかさがまろやかさに変わり、遅れて実の味が出てくるのでどんどん香ばしくなるので、一つのブレンドでも抽出時間で全然違う味になったりもします。 ぜひ、ブレンドは楽しいのでお試しください!



カキドオシ・ハトムギとは?

水の巡りを、美しく。
香りで気持ちも穏やかに。そして、ぷるんと潤っていく、カキドオシとハトムギ茶。ノンカフェインです。
カキドオシはシソ科(シソやミントの仲間)、ハトムギはイネ科(トウモロコシやササの仲間)の植物です。 香ばしくしっかり焙煎したハトムギをベースに、カキドオシのミントのような清涼感を効かせています。 すっきりしたい時にぴったりの爽やかなお茶。 ハトムギにはタンパク質・ビタミンが豊富に含まれています◎



カキドオシとハトムギ茶のおすすめのシーン

・ほっと落ち着きたい時に。
・美肌が気になる方に。
・すっきりしたい朝などに。



{tabel}の「カキドオシとハトムギ茶」の産地・製茶の背景

自然豊かな南九州の霧島で育った素材の味を活かした焙煎にしています。 霧島のおじいちゃん・おばあちゃんたちが、山で手摘みしたり、栽培した野草たち。 代々薬草文化を守り、活かしてきた薬草工場さんが心をこめて作ってくださっています。



カキドオシとハトムギ茶のおいしい淹れ方、煎じ方


【レシピ(1日分)】
・カキドオシとハトムギ茶(リーフ)…山盛り大さじ2(約8g)
・お水…300ml(煮出し30分の場合は400ml)

1)「ガラスケトル KYUSU」の茶こしに茶葉を入れる。
2)茶葉が全体的に湿るように、お水をそっと茶葉にかけながらゆっくり注ぐ。
  ※速く一気に注ぐと、あふれてしまいますのでご注意ください
3)外フタを閉めONモードで沸騰させ、そのまま2~3分放置すると、カキドオシの清涼感の強い爽やかなお茶になります。

もう少しハトムギの香ばしさや甘さを味わいたい時は、放置する時間を5分以上に。
15分モードだとしっかり味が出ますし、個人的には30分モードくらいしっかり煮出すと本領発揮するなぁと思います◎

カキドオシとハトムギ茶は、それぞれブレンドせずに単品でも良いですし、お手持ちのお茶をオリジナルブレンドしても◎実ものを混ぜたい時は、蕎麦や玄米を香ばしく炒るなど身近なものを活用するのも良いですね◎

乾燥が始まるこの季節、潤いのハトムギでどうぞご自愛ください。



カキドオシとハトムギ茶

材料(1日分)

  • カキドオシとハトムギ茶(リーフ)・・・山盛り大さじ2(約8g)
  • 水・・・300ml(煮出し30分の場合は400ml)

煎じ方

  1. 1 「ガラスケトル KYUSU」の茶こし に茶葉を入れる。
  2. 2 茶葉が全体的に湿るように、お水をそっと茶葉にかけながらゆっくり注ぐ。
  3. 3 外フタを閉めONモードで沸騰させ、そのまま2~3分放置すると、カキドオシの清涼感の強い爽やかなお茶に。
  4. 【沸騰後放置5分】
    もう少しハトムギの香ばしさや甘さを味わいたい時は、放置する時間を5分以上に。
  5. 【煮出し15/30分】
    しっかり味を出したい場合は、外フタを閉め「煮出しモード(15分または30分タイマー)」で煮出す。

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